【東京都版】ベビーカーを捨てるには？粗大ごみ申込みから料金まで紹介

本記事ではベビーカーの正しい捨て方を中心に、自治体ルールや費用、無料で処分する方法、売却可否の見極めまでを具体的に整理します。

東京都の粗大ごみ制度を例に、申し込み手順や当日の準備、トラブル防止のコツも網羅的に解説します。

ベビーカーの正しい捨て方を徹底解説

ベビーカーの処分は「自治体の粗大ごみ」「無料譲渡・寄付」「下取り・引き取り」の三本柱で考えると迷いません。

まずは安全確保と情報整理を優先し、自治体の区分と費用を確認したうえで最適ルートを選びましょう。

全体像を短時間で把握する

捨て方の選択はベビーカーの状態、サイズ、素材、付属品の有無で分岐します。

以下のリストでご自身の状況に最も近いルートを当てはめ、詳細章へ読み進めてください。

• 汚れはあるが破損なしかつ動作品なら、譲渡・寄付や買取を優先。
• 一部破損や安全装備不良があるなら、自治体の粗大ごみへ。
• 金属やプラスチックの比率が極端な場合は、分別可否を事前に確認。
• 雨ざらしやカビなど衛生面に問題がある場合は、粗大ごみ一択。

素材と構造から見た捨て方の考え方

フレームはアルミやスチール、シートは繊維、車輪は樹脂やゴムという複合構造が一般的です。

このため、家庭内で素材ごとに完全分解して資源に出すのは現実的ではなく、粗大ごみ扱いが基本線になります。

主要部位	代表素材	家庭分別の現実性	推奨処分
フレーム	アルミ・スチール	工具と時間が必要	粗大ごみ
シート	ポリエステル・綿	布類との混同に注意	粗大ごみ
車輪・ハンドル	樹脂・ゴム・スポンジ	素材分別が困難	粗大ごみ
金具・留め具	金属・ナイロン	小物は危険	粗大ごみ

処分選択時の優先順位

安全性と手間、費用の三要素で判断すると失敗が減ります。

本人と収集現場の安全を軸に、次点でコスト、最後に手間を調整しましょう。

よくある誤解を先に解く

「折りたためば燃やすごみに出せる」は誤りで、サイズ超過なら粗大ごみ扱いです。

「布部分を外せば資源ごみ」は原則不可で、自治体ルールに従う必要があります。

持ち出し前の5分チェック

ベルトの破断、シャシーの歪み、尖った破片、汚物付着、金属の露出を簡易点検してください。

危険があれば袋で覆い、搬出時のけが防止を最優先とします。

ベビーカーは粗大ごみとして捨てられる？自治体（東京都の場合）ルールを確認

結論：東京都では各区の“粗大ごみ受付センター”へ申込み→「有料粗大ごみ処理券（シール）」貼付→収集日当日の朝までに排出、が基本ルールです。手数料（料金）は区や品目区分で異なり、たとえば中央区はベビーカー＝200円、新宿区はベビーカー＝400円など差があります。まずはお住まいの区の手数料表を必ず確認しましょう。中央区役所

東京都の粗大ごみ基準におけるベビーカーの扱い

東京都23区は区ごとに品目区分・手数料を定めています。例：

• 中央区：品目一覧で**「ベビーカー（乳母車）＝200円」と明記。処理券はA券200円／B券300円**の組合せで購入します。
• 新宿区：品目検索で**「ベビーカー＝400円（A券×2）」と掲載。
  このように同じ“ベビーカー”でも区により金額が変わる**ため、各区の公式ページを参照してください。

粗大ごみ収集の申し込み手順

1. 申込み：お住まいの粗大ごみ受付センターへ、インターネットまたは電話で申込み。新宿区などは専用サイトから受付できます。新宿区粗大ごみ受付
2. 処理券の購入：案内された金額分の**有料粗大ごみ処理券（A券200円／B券300円）を、区内の取扱店（コンビニ等）**で購入。※他区の処理券は使用不可。
3. 記入・貼付：処理券に**収集予定日と氏名（または受付番号）**を記入し、見やすい位置に貼る。
4. 排出：収集日当日の朝8時までに指定場所（戸建＝家の前、集合住宅＝1階の収集しやすい場所など）へ出す。

粗大ごみで捨てる際の注意点と料金体系

• 料金は区・品目・サイズで変動：中央区は200円、新宿区は400円と差があります。区の手数料表で“ベビーカー”の金額を必ず確認。
• 処理券の種類：多くの区で**A券（200円）とB券（300円）**の2種。必要額になるよう組み合わせて購入します。
• 申し込み個数制限や注意：インターネット受付は一度に申込できる点数制限がある場合あり（例：新宿区は合計10点まで）。超過は電話で手続き。
• メール通知等：中央区のように前日・収集完了のメールを送る運用の区もあります（ネット申込者向け）。
• 状態の目安：汚れが強い場合は簡易清掃、付属品（レインカバー等）は分けて可燃・不燃になることも。迷ったら受付時に確認を。

ベビーカーの素材によって分別方法が変わる理由

家庭での分解が推奨されないのは、複合素材の分別効率と安全性が低いためです。

分別を無理に試みると怪我や環境汚染の原因になります。

素材ごとの代表例

主要パーツの素材感を押さえておくと、収集側の扱いが理解しやすくなります。

表は典型的な構成比のイメージです。

パーツ	素材	リサイクル適性	家庭分解の推奨
骨組み	アルミ	高	非推奨
座面・幌	繊維・樹脂	中	非推奨
車輪	樹脂・ゴム	低〜中	非推奨
バックル	樹脂・金属	中	非推奨

分解で起きがちな危険

バネやリベットの跳ね、鋭利な金属片の露出、固着したネジの破断などは家庭では危険です。

無理は禁物です。

資源化は自治体・事業者の領域

資源化は専用設備と安全手順のもとで行われます。

家庭内では粗大ごみとして一括で出すのが合理的です。

例外的な取り外し

落下しやすい小物や泥だらけのシートは、二次汚染防止のために袋で覆う程度に留めます。

部材の分別排出は避けましょう。

素材観点の要点メモ

素材が混在するほど一般家庭での安全な解体は難易度が上がります。

結果的に粗大ごみルートが最短で安全です。

安全に処分するための準備と注意事項

搬出時の事故や収集時のトラブルを避けるには、事前準備が重要です。

以下の手順で安全対策を徹底しましょう。

前日までの準備

錆びた箇所や尖った部位を養生テープで覆い、可動部は結束バンドで固定します。

シートは軽く乾拭きし、泥は落として匂い移りを防ぎます。

• ブレーキをかけた状態で折りたたみ、ストラップで固定。
• 付属小物は袋にまとめて本体に結束。
• 雨天予報ならブルーシートを準備。
• 集合住宅は搬出経路を事前に確認。

当日の動線と持ち方

持ち手を上にした縦持ちは転倒リスクがあるため、二名で水平持ちが安全です。

エレベーター内では車輪を止め、ドアの挟み込みに注意します。

危険を可視化する表

代表的な事故要因を整理します。

一つでも該当する場合は人員を増やすか日程を改めましょう。

リスク	兆候	対策
転倒	片手運搬	二名体制
切創	金属のバリ	養生・手袋
汚染	泥・カビ	袋がけ

個人情報の配慮

名前入りタグや保育園のシールは剥がしてから出します。

写真写りこみにも注意してください。

近隣への配慮

共用部に長時間放置しない、深夜早朝の搬出を避けるなどの配慮が必要です。

管理規約がある場合は従いましょう。

ベビーカーの破損状態が処分方法に与える影響

破損は譲渡・販売の適否だけでなく、収集時の安全にも直結します。

破損の種類別に最適な対応を選びます。

破損の代表パターン

次のような破損は粗大ごみを推奨します。

無理な修理はさらなる事故に繋がります。

• ブレーキ不良やワイヤー切れ。
• フレームの曲がりやクラック。
• ベルトの破断やバックル欠損。
• 車輪の割れや軸のガタつき。

判断早見表

破損と推奨ルートの関係を示します。

安全優先で選択してください。

破損	危険度	推奨
装飾品の欠け	低	譲渡可検討
ブレーキ不良	高	粗大ごみ
フレーム曲がり	高	粗大ごみ
ベルト破断	高	粗大ごみ

破損の写真記録

譲渡や収集のトラブルを避けるため、全方向からの写真を残しておくと説明が円滑です。

引越し時は特に有効です。

衛生と破損の相乗効果

破損に加えて衛生状態が悪いと、譲渡は事実上困難です。

早期に粗大ごみへ切り替えましょう。

子ども用品の安全基準意識

安全基準を満たさない状態での再使用は避けるべきです。

迷ったら処分を選びましょう。

ベビーカーの種類別に見た処分の違い

A型、B型、バギー、二人乗り、トラベルシステムなど種類でサイズも重量も異なります。

種類別の注意点を押さえます。

種類別の特徴

サイズが大きいほど粗大ごみ費用や搬出手間が増えます。

表で傾向を俯瞰しましょう。

種類	サイズ感	重量	処分上の留意
A型	大	中〜大	搬出は二名推奨
B型	中	軽	折りたたみ固定
バギー	小	最軽量	譲渡・寄付向き
二人乗り	特大	大	収集予約を早めに

二人乗りのコツ

幅と重量があるため、戸口やエレベーターに入るか事前確認が必須です。

搬出経路を採寸しましょう。

トラベルシステムの扱い

チャイルドシート一体型は部品点数が多く、袋まとめが効果的です。

失われやすい小物は一袋化して本体に固定します。

バギーの選択肢

軽量で需要があるため、状態が良ければ譲渡先が見つかりやすいです。

まずは無償譲渡から検討します。

付属品ごとの留意点

レインカバーやフットマフは別送すると紛失しやすいので、必ず本体に結束します。

収集側の作業も安全になります。

処分時のトラブルを避けるためのよくある質問と対策

処分は問い合わせミスや当日不備で滞りがちです。

典型的な疑問に先回りで答えます。

よくある質問への短答

雨天でも収集されるかは自治体次第で、多くは実施されます。

ただし防水養生は必須です。

• 収集票は見やすい位置に貼る。
• 放置時間を最小化する。
• エレベータの同乗者へ配慮する。

トラブル例と予防策の表

実際に起きやすい事例を整理します。

同種のミスを防いでスムーズに処分しましょう。

事例	原因	予防策
収集不可で持ち戻り	収集票未貼付	前夜に貼付・再確認
共用部の苦情	長時間放置	直前に搬出
けが	金属露出	養生テープで覆う

キャンセルや日付変更

申込変更は期限があるため、早めの連絡で費用負担を抑えましょう。

引越し直前は余裕を見て手配が必須です。

写真の活用

サイズと状態の写真を準備すると、問い合わせがスムーズです。

SNS譲渡でも効果的です。

英数字表記の注意

型番やサイズの誤読が多いので、数字は半角で統一します。

記録も残しやすくなります。

ベビーカーは粗大ごみとして捨てられる？自治体（東京都の場合）ルールを確認

東京都では多くの区市町村でベビーカーは粗大ごみ扱いです。

申し込み制と手数料が基本で、収集または持込処理の二択になります。

東京都の粗大ごみ基準

一辺が基準以上の生活用品は粗大ごみに分類されます。

ベビーカーはこの範囲に含まれるのが一般的です。

手続きの流れを表で確認

申し込みから収集までの流れを簡潔に整理します。

各区の案内に従って進めましょう。

ステップ	内容	備考
申込	電話・Web	受付番号控え
手数料	処理券購入	金額は区で異なる
搬出	指定日時に排出	処理券貼付

収集と持込の選択

自家用車があれば持込は安く早い場合があります。

車がない場合は収集を選びましょう。

集合住宅の注意

管理組合のルールで置き場が定められている場合があります。

事前に掲示板を確認してください。

東京都での一般的な留意点

繁忙期は予約が取りづらい傾向にあります。

引越しシーズンは特に前倒しで動きましょう。

ベビーカーを無料で処分する方法はある？おすすめの手段を紹介

状態が良ければ無料譲渡や寄付で費用ゼロを狙えます。

引き取りサービスの条件やリードタイムに注意しましょう。

無料引き取りの候補

リサイクルショップや育児用品専門店で、在庫状況により無料引取を実施する場合があります。

事前に型番・状態・写真を送って可否確認を取りましょう。

• 在庫過多の時期は不可になりやすい。
• 人気ブランド・現行モデルほど通過率が高い。
• 衛生面の不備は即NGになりやすい。

譲渡・寄付ルートの比較表

フリマアプリ、地域コミュニティ、寄付団体の特色を整理します。

目的に合うルートを選びましょう。

ルート	費用	手間	向いている状態
地域掲示板	無料	低	軽微な使用感
フリマアプリ	送料負担あり	中	人気ブランド
寄付団体	無料〜	中	清潔・安全

寄付団体の活用

団体ごとに受け入れ条件が異なるため、必ず事前確認が必要です。

安全基準に抵触する破損がある場合は受け入れ不可です。

コミュニティ譲渡のマナー

受け渡し場所と時間を明確にし、キャンセル規定を決めておくとトラブルが減ります。

写真で傷や汚れを事前共有するのが誠実です。

無料処分の注意

「無料だから良いものが来る」とは限らず、相手の期待値調整が重要です。

安全に関わる不具合は必ず明記しましょう。

売れるベビーカーと捨てるしかないベビーカーの違い

売却判断は「安全」「衛生」「ブランド・年式」「付属品」で決まります。

基準を満たさない場合は無理に売らず、適正に処分します。

売れるベビーカーの特徴

清潔で安全機能が正常、人気ブランドで年式が新しめ、付属完備が王道です。

以下に具体要素を示します。

• ハーネス・ブレーキ・車輪が正常。
• シート・幌が無臭でカビなし。
• 人気ブランドや軽量モデル。
• 取説・レインカバー・ドリンクホルダー等が揃う。

売却可否の判定表

代表的な可否を表にまとめました。

一つでも赤信号なら売却は避けましょう。

項目	売れる	売れない
安全	機能正常	ブレーキ不良
衛生	無臭・清潔	カビ・強臭
年式	新しめ	旧式・規格外
付属	完備	主要欠品

買取不可の条件と理由

安全に関わる破損や、衛生上の問題は買取不可になりがちです。

規格改定で旧モデルが敬遠される場合もあります。

高く売るためのメンテ

金属部の乾拭き、繊維部の消臭、車輪の砂利除去で印象が変わります。

付属品の一覧化も有効です。

出品・持込の情報整理

型番、購入時期、使用環境、ペット・喫煙の有無を簡潔にまとめます。

写真は全方向とシリアルを含めましょう。

まとめ

ベビーカーの処分方法は、自治体の粗大ごみ回収、無料で譲渡・寄付する方法、リサイクルショップの引き取りなど複数の選択肢があります。

特に東京都では粗大ごみ扱いとなり、事前申し込みや料金が必要です。

一方、状態の良いベビーカーは売れる場合もあり、クリーニングや付属品の有無で価値が変わります。処分目的やベビーカーの状態に合わせ、最適な方法を選ぶことで、安全かつ負担の少ない手放し方ができます。