エアコンは古くて動かなくても、
スクラップとして意外な値段が付くことがあります。
とはいえ相場は「1台いくら」ではなく、
重量や品位、付物の有無、
持ち込みか出張かで大きく変動します。
この記事では、
エアコン買取のスクラップ相場の目安、
家庭用と業務用の違い、
ルート別の損得比較、
違法業者を避けるポイントまで、
最短で判断できる形に整理します。
エアコン買取 スクラップ 相場の目安と決まり方
エアコンのスクラップ相場は、年式やメーカーよりも「重さ」と「中身の金属(銅・アルミ)」「付物(プラ・ゴム・土砂など)」で決まります。まずは相場の見え方を理解すると、見積もりの比較が一気に楽になります。
相場は「1台」より「kg単価+品位」で決まる
スクラップ買取の現場では、エアコンを丸ごとで量る場合と、種類ごとに分けて量る場合があります。多いのはkg単価での提示で、同じ1台でも重量や付物で金額が変わります。
目安を掴むコツはこの2つです。
- 買取単価(円/kg)を確認する
- 自分のエアコンの重量(kg)を把握する
重量は本体の銘板や取扱説明書に記載があることもありますが、分からなければ「室外機はおおむね20〜50kg台」「室内機は軽め」という感覚だけでもOKです。
室外機が高くなりやすい理由(銅・アルミ・基板)
室外機には銅配管、アルミフィン、コンプレッサー、基板などが集まっており、スクラップとして価値が出やすい構造です。一方、室内機はプラスチック比率が高く、重量も軽いので、業者によっては「室外機のみ歓迎」「室内機は条件付き」ということがあります。
よくある減額ポイントも把握しておくと安心です。
- 土砂やコンクリ片が付いている
- 配管に別素材が混ざっている
- 室外機が潰れて中身が散っている
家庭用と業務用で相場の見え方が変わる
家庭用(ルームエアコン)は小型で、買取も「個人持ち込み」や「取り外し込み出張」が中心です。業務用(パッケージ、ビルマルチ等)は重量が大きい分、金額は大きく見えやすい一方で、法令対応や搬出コストが強く影響します。
相場だけを見て判断すると失敗しがちなので、業務用は特に次をセットで考えます。
- フロン回収の有無(証明書が必要なケース)
- クレーン、搬出人員、配管撤去の費用
- まとめて台数があるか(ロット)
相場が上がりやすい時期とタイミング(繁忙期・在庫)
スクラップ価格は金属相場と需給で動きます。加えて、エアコンは交換が増える時期に持ち込みが増え、業者側の在庫状況で単価や条件が変わることがあります。
タイミングの考え方はシンプルです。
- すぐ売る必要がないなら、複数社で条件が良い時を狙う
- 取り外し工事とセットの場合は、工事費が繁忙期に上がりやすい点も加味する
分解しないでも損しない「最低限の分別」ライン
個人が無理に分解すると、怪我・工具コスト・時間で損をしやすいです。基本は「安全にできる範囲の分別」に留めた方が結果的に得になることが多いです。
最低限の分別ライン例
- 室内機と室外機を分ける(可能なら)
- 電源コードや大きなゴミ付着を除去する
- 同じ日に他の金属(給湯器、配管端材など)を混ぜないで品目別にする
代表的な相場レンジと簡単な計算例(kg→円)
相場は地域・業者・品位で差が大きいですが、丸ごとエアコン系のスクラップは「円/kg」で提示されることが多いです。ここでは計算方法だけでも持ち帰ってください。
計算例
- 買取単価が210円/kg
- 室外機の重量が30kg
→ 210 × 30 = 6,300円
もし「1台いくら」で出た場合は、重量から逆算して妥当性を見ます。
- 1台4,500円提示、重量30kg
→ 4,500 ÷ 30 = 150円/kg 相当
さらに、分解後の銅やアルミは単価が大きく上がりますが、分解コストと減額リスクがあるため、慣れていない場合は「丸ごと+最低限分別」で複数社比較が現実的です。
見積もり前に確認したいチェックリスト(重量・状態・付物)
見積もりの精度を上げると、当日の減額を減らせます。
- 家庭用か業務用か(型式や見た目で判断)
- 室外機の台数、サイズ、設置場所(ベランダ、屋上など)
- 室内機・室外機が揃っているか
- 取り外し済みか、取り外し工事込みか
- 付物(架台、配管カバー、ゴミ付着)が多いか
- 搬出経路(階段、エレベーター、クレーン要否)
この情報を揃えてから相見積もりを取ると、相場比較がブレにくくなります。
スクラップとして売る?処分する?3つのルート比較
エアコンは「中古買取」「スクラップ買取」「家電リサイクル(処分)」の3ルートが基本です。結論だけ言うと、動作品なら中古、動かないならスクラップ、ルール上の確実性を重視するなら家電リサイクル、という整理が早いです。
中古買取(動作品)になれば最も高いケース
製造年が新しい、正常動作、リモコンや説明書が揃うなど条件が良い場合、中古としての価値が乗るので最も高くなりやすいです。特に繁忙期前は需要が強いことがあります。
中古として見られやすいポイント
- 製造年が比較的新しい
- ガス漏れ、異音、エラーがない
- 取り外しが丁寧(配管の潰れが少ない)
ただし、取り外し費用が高いと利益が消えるため、買取金額だけでなく「工事費込みの手残り」で判断します。
スクラップ買取(不動・古い)でも値が付くケース
動かない、古い、汚れが強い場合でも、金属資源として値が付く可能性があります。ポイントは「室外機があるか」「混載や付物で減額されないか」です。
スクラップ向きの例
- 長年使用して寿命が来た
- 室内機は割れていても室外機が残っている
- 現場でまとめて複数台出る(工事業者や管理会社)
家電リサイクル(処分)を選ぶべきケース
相場よりも「確実に適正ルートで処分したい」「買取不可の可能性が高い」「個人で運搬できない」場合は、家電リサイクルのルートが安心です。
家電リサイクルは一般に
- リサイクル料金(メーカーにより異なる)
- 収集運搬料金(店舗・業者により異なる)
が必要です。自分で指定引取場所に持ち込める場合、収集運搬料金を抑えられるケースがあります。
法律・ルール:フロン、家電リサイクル、許可のポイント
ここを飛ばすと、思わぬトラブルに繋がります。家庭用と業務用で扱いが違うため、自分のエアコンがどちらかを先に確認してください。
家庭用は家電リサイクルの流れと管理票を押さえる
家庭用エアコンは家電リサイクルの対象で、管理票(家電リサイクル券)で流れを追える仕組みがあります。自治体や家電リサイクル券センターの案内に沿って進めると迷いません。
現実的な手順の例
- 販売店に引取り依頼(買い替え時は特にスムーズ)
- 自分で指定引取場所に持ち込む(可能なら費用を抑えやすい)
- 許可業者に運搬を依頼する(運べない場合)
業務用はフロン回収と「回収済み証明」が重要
業務用エアコンは、廃棄時にフロン類の回収や証明書の取り扱いが重要になります。回収が確認できないと引き取れない、という運用もあります。
業務用で押さえるべき要点
- フロン回収の手配(充塡回収業者など)
- 回収済みを示す書類(写しの受け渡し・保存)
- 引き渡し先がルールに沿って受けられるか
無許可回収・違法放出・不法投棄を避ける判断基準
相場が高いときほど、無許可回収や不透明な回収が混ざりやすいと言われます。特に「無料回収」を強調する場合は、許可や処理先の説明が曖昧でないか確認しましょう。
トラブル回避の最低ライン
- 事業者の許可や取り扱い範囲が明確
- 見積もりに減額条件が書かれている
- フロン回収や証明が必要な場合に説明できる
- 支払い方法とタイミングが明確
高く売るコツ:取り外し・準備・交渉
相場を追うより、減額を防ぐ方が手残りが増えることが多いです。ここでは誰でも再現しやすいコツに絞ります。
取り外し費用を抑える現実的な考え方(工賃と相場)
取り外しは安全と法令が絡むため、無理にDIYすると結局高くつくことがあります。おすすめは次の順で考えることです。
- 取り外し済みなら、持ち込みと出張の両方で見積もる
- 取り外しが必要なら、工事費込みの手残りで比較する
- 台数が多いなら、まとめて依頼して単価交渉する
付属品・配管・室外機の置き方で減額を防ぐ
現場でよくある減額要因は「付物」と「混載」です。
- 余計なゴミや土砂を落としておく
- 室外機を倒してオイル漏れや破損を増やさない
- 別品目の金属や家電を混ぜない
これだけで、当日の査定差が縮まることがあります。
複数社見積もりと「持ち込み/出張」の選び分け
相場は業者ごとに基準が違うため、最低でも2〜3社で比較した方が安全です。比較軸は金額だけでなく条件です。
- 単価は税込か税別か
- 計量方法(丸ごと一括か、品目別か)
- 出張費、搬出費、階段費など追加の有無
- 当日減額の条件(付物、混載、型違い)
持ち込みは運搬の手間がある代わりに、出張費がかかりにくい傾向があります。出張は手間が省けますが、費用が乗りやすいので条件の明細確認が重要です。
よくある質問と失敗しない業者選び
最後に、検索されやすい疑問をまとめます。ここだけでも読めば、相場とルールの地雷を踏みにくくなります。
買取不可になりやすいパターン(型・状態・混載)
買取を断られやすいのは、次のようなケースです。
- 家電4品目として扱い、スクラップ買取をしない業者だった
- 室外機が無い、または破損が激しい
- 混載がひどく、検品コストが高い
- 業務用で証明書が揃わず受け取れない
事前に写真を送れる業者だと、当日トラブルが減ります。
当日の流れと必要になりやすいもの(本人確認など)
当日は、本人確認や車両の荷下ろしが必要になることがあります。準備しておくとスムーズです。
- 本人確認書類(求められる場合)
- 事前見積もりの控え(スクショでも可)
- 台数、型式、写真
- 業務用の場合はフロン回収関連の書類(写し等)
トラブル回避のチェック項目(許可・明細・支払い)
業者選びは、相場よりも透明性が重要です。
- どの品目を、どの単価で買うのか明細がある
- 減額条件が事前に説明される
- 許可や処理ルートの説明ができる
- 支払いが即日か後日か、方法が明確
相場は変動しますが、透明性の高い業者を選べば、手残りのブレを小さくできます。
まとめ
エアコン買取のスクラップ相場は「1台いくら」ではなく、主にkg単価と品位、付物の有無で決まります。室外機は銅・アルミが多く高くなりやすい一方、家庭用と業務用では手続きが異なり、業務用はフロン回収や証明書が必要になる場合があります。中古買取、スクラップ買取、家電リサイクルの3ルートを手残りで比較し、最低でも2〜3社で条件付き見積もりを取るのが安全策です。まずは台数・型式・写真・搬出条件を整理し、透明性の高い業者で相場に近い条件を引き出しましょう。今後も金属相場や制度変更で条件は動くため、公式情報の確認を習慣にすると失敗しにくくなります。
参考・根拠として確認しやすい公式/公的情報(記事中で触れた制度まわり)
- 家電リサイクル券センターの料金改定一覧(2026年2月1日以降の変更一覧) 。
- 指定引取場所の取り扱い概要(荷下ろし等の基本運用) 。
- 自治体の家電リサイクル案内(指定引取場所へ自己搬入する方法など) 。
- フロン排出抑制法のFAQ(家庭用は同法の回収義務対象外等の整理) 。
- 業務用の廃棄時における回収確認・罰則の注意(例) 。
- リサイクル料金の改定事例(メーカー公表例:ダイキン) 。
相場レンジの例示で参照しやすい公開情報(地域・条件で変動するため要見積)
- エアコンスクラップのkg単価や事例提示(例)


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