家庭で使わなくなったバリカン、どうやって捨てればいいのか迷ったことはありませんか?
バリカンは材質や構造によって「燃やさないごみ」「粗大ごみ」「小型家電リサイクル」に分かれる場合があり、自治体によってルールも異なります。誤った分別をすると回収されないだけでなく、安全面のリスクも伴います。
本記事では、バリカンの正しい捨て方から東京都23区の分別ルール、バッテリーや刃の安全な処理方法まで詳しく解説します。
さらに、買取や無料処分サービスを活用して費用をかけずに手放す方法や、リサイクル・譲渡の活用法も紹介。読み終えるころには、あなたの不要なバリカンを安全かつお得に処分できる方法が分かります。
バリカンは何ゴミ?正しい分別と捨て方の基本
家庭で使わなくなったバリカンを処分しようとしたとき、「これは何ゴミになるの?」と迷う人は多いです。バリカンは電動式や手動式、充電式など種類もさまざまで、材質や構造によってごみの分類が変わります。正しく分別しないと回収されないだけでなく、火災やけがの危険が伴うこともあるため、事前の確認が大切です。
バリカンの主な種類と材質
バリカンには、コンセントにつなぐコード式、充電式のコードレスタイプ、電池式、手動式があります。材質はプラスチック、金属(刃や内部部品)、電子部品、ゴム製パーツなど複合的です。この複合素材のため、単純に可燃ごみや不燃ごみとして出せない場合があります。
自治体ごとのごみ分類の違い
ごみ分類は自治体ごとに異なり、同じバリカンでも「燃やさないごみ」「小型家電リサイクル」「粗大ごみ」など扱いが分かれます。たとえば東京都23区でも区によって分類基準が違うため、必ず公式サイトや窓口で確認しましょう。
粗大ごみ・燃やさないごみ・小型家電リサイクルの判断基準
サイズが大きい場合や付属部品込みで規定サイズを超える場合は粗大ごみ扱いになることがあります。小型で家庭用の電動バリカンは、小型家電リサイクルの対象として回収ボックスに出せるケースもあります。刃が金属製で本体が小さい場合は「燃やさないごみ」に分類されることもあります。
サイズや状態による分類の変化
バリカンが壊れて分解できる場合は、パーツごとに分別することで家庭ごみとして出せることがあります。ただし、充電池やバッテリーが内蔵されているモデルは特別な処理が必要です。状態や材質によって最適な処分方法が変わるため注意しましょう。
家庭ごみで処分できる条件
手動式や小型のコード式バリカンで、金属刃がカバーされておりサイズが自治体規定内なら、家庭ごみとして処分可能な場合があります。出す際は刃の部分を厚紙や布で覆い、安全面に配慮してください。
誤った分別で回収不可になるケース
充電式バリカンのバッテリーを取り外さずに燃やさないごみに出すと、回収拒否されることがあります。また、刃がむき出しの状態で出すのも危険と判断され、回収されない可能性があります。
正しい分別方法を確認する手順
- 自治体公式サイトのごみ分別検索で「バリカン」を検索
- サイズや材質、電池の有無を確認
- 小型家電リサイクルや粗大ごみの対象かを調べる
- 必要に応じて窓口や電話で最終確認する
この手順を踏むことで、回収不可や安全トラブルを防ぎながら、スムーズにバリカンを処分できます。
【東京都版】自治体ごとのバリカンの分別ルールと確認方法
結論から言いますと、充電式(内蔵バッテリー)のバリカンは必ず電池を外して別ルート。
本体は多くの区で不燃ごみ(小型家電)、一辺30cm超なら粗大ごみです。港区の分別辞典では品目名で**「バリカン=不燃ごみ」**が明記されています。ごみサク港区公式サイト
東京都23区の分類基準
- 本体の基本区分
- **30cm未満の小型家電 → 不燃ごみ(燃やさないごみ)**が原則。港区は「不燃ごみ=30cm未満の小型家電製品」と明記。港区公式サイト
- 一辺30cm超 → 粗大ごみ(要申込・有料)。新宿区は「おおむね30cm超は粗大ごみ」と規定。新宿区公式ウェブサイト
- バッテリーの扱い(最重要)
- 充電式電池(Li-ion等)は混ぜて捨てない。リチウム電池混入は清掃車火災の原因に。JBRCの協力店や自治体の電池回収に出す(端子はテープで絶縁)。東京都環境局一般社団法人JBRC | 小型充電式電池のリサイクル
- 世田谷区なども**「充電式電池は区収集不可→協力店で回収」**を案内。世田谷区公式サイト+1
- 新宿区は2025年4月から小型充電式電池の集積所回収(週1回「資源の日」)を開始。居住区の最新運用を必ず確認。
- **電池式(乾電池)**は本体から外し、各区の乾電池回収へ。本体=不燃で出します。
- コード式(電池なし)は不燃ごみが基本。港区分別辞典の「バリカン=不燃ごみ」も参考に。
区ごとの収集日や手続きの違い(代表例)
区名 | 本体の出し方(30cm未満) | 収集頻度・時間 | そのほか |
---|---|---|---|
港区 | 不燃ごみ。分別ガイドで不燃の範囲=「30cm未満の小型家電」。分別辞典でも**「バリカン=不燃ごみ」**。 | 月2回/朝8時までに排出。 | 小型家電は**拠点回収(対象9品目)**も運用。バリカンは対象外のことが多いため不燃へ。 |
新宿区 | 小型家電は**金属・陶器・ガラスごみ(不燃系)**へ。30cm超は粗大ごみ。 | 収集日は地区別。 | 小型充電式電池は2025/4〜集積所回収開始(週1回「資源の日」)。 |
世田谷区 | 小型家電は拠点回収ボックスあり。入らない/対象外は区の基準で不燃へ。 | 不燃=月2回/朝8時まで。 | 電池は協力店ボックスへ(絶縁のうえ回収)。 |
千代田区 | 小型家電回収ボックス(投入口 30×15cm以内)を18か所に設置。電池は外して投入。 | 設置施設ごとに時間あり。 | 投入口サイズに収まらない場合は不燃または粗大の判断へ。 |
迷ったら:「バリカン」「小型家電」「不燃ごみ」で各区サイトの分別辞典を検索。港区は品目名で不燃と確認できます。ごみサク
不明な場合の確認先
- 分別辞典・公式ページ
- 新宿区「資源・ごみ分別辞典」(小型家電=不燃系・30cm超は粗大)。ウェブサイト+1
- 港区「不燃ごみの出し方」「小型家電拠点回収」。
- 世田谷区「資源・ごみの分別(チャット案内)」/「使用済小型家電の回収」。田谷区公式サイト+1
- 千代田区「小型家電回収ボックス(投入口30×15cm)」案内。
- 電池の回収
- JBRC協力店検索(充電式電池の回収拠点)。
- 東京都環境局の注意喚起(リチウム電池は「混ぜて捨てない」)。
- 粗大ごみ申込み
- 多くの区は**23区共通「粗大ごみ受付センター(03-5296-7000)」**で受付(例:文京区の案内)。新宿区は区独自番号もあり(03-5304-8080)。
バリカンは買取可能?相場と売り方を紹介
結論から言いますと、買取は可能です。
総合リユース店(ハードオフ/オフハウス等)、一括査定・宅配買取、フリマ/オークションの3ルートが現実的です。チェーンによっては衛生理由で使用済みグルーミング家電を不可にしている所もあるので、持ち込み前に可否を確認しましょう(例:セカンドストリートは“使用済みシェーバー等は不可”と明記)。株式会社ハードオフコーポレーション セカンドストリートヘルプ
買取対象となるバリカンの条件
- 動作品・外観良好(刃の欠け・回転ムラ・異音なし)。
- 付属品が揃う:アタッチメント/オイル/ブラシ/充電台/箱・取説があると安定して評価UP。
- 人気・業務モデルは強い:例)Panasonic ER-GP80 などは相場が立ちやすい(中古上限4,500円掲示例)。買取のリファン
- 衛生ポリシーに適合:店舗によっては使用済みグルーミング家電NG(セカンドストリートの“使用済みシェーバー不可”規定に準拠)。
- 買取窓口の対象範囲:ハードオフは店頭/出張/アプリ「オファー買取」など複数手段あり。オフハウスは生活雑貨・スポーツも取り扱い。
中古相場の目安
- 全体観:ヤフオク過去120日「バリカン」平均落札 約4,800〜5,200円(検索条件で変動)。Yahoo!オークション
- 機種例:Panasonic ER-GP80 の直近30日平均落札 約5,200円。買取上限4,500円を掲示する店の例あり。
- フリマ実勢:メルカリは1,000〜3,000円台の取引が多く、人気・付属完備品は上振れ。メルカリ
目安:店頭・宅配の買取価格<フリマの売値(手間は増える)。相場は季節・需要・付属品で変動します。
買取依頼の流れと必要な準備
A. 店頭/出張(ハードオフ/オフハウス ほか)
- 店を選ぶ → 2) その場査定 or 出張予約 → 3) 即現金化。ハードオフは出張・オファー買取も可。
B. 宅配/一括査定
- WEB/LINEで仮査定 → 2) 無料キット or 着払いで発送 → 3) 本査定→振込。チェーンや専門店で条件確認(衛生NG品の規定に注意)。
C. フリマ/オークション
- 相場確認 → 2) クリーニング&撮影 → 3) 出品→取引→発送。相場把握はヤフオク過去落札やメルカリ検索が早い。
準備チェック
- 身分証/動作動画(回転・速度切替)/付属一式。
- 充電して動作確認 → 刃・ガードの欠け有無をメモ。
高く売るためのポイント
- 徹底クリーニング
刃・ボディの皮脂汚れを除去、無臭に。衛生印象は価格に直結(衛生理由での買取不可規定があるため)。 - 付属完備&型番明記
アタッチメントの欠け無しを明示。商品名にブランド・型番(例:ER-GP80)・「業務用/コードレス」等の強みを入れる。 - 販路の使い分け
- 最速・手間少:店頭/出張(ハードオフ等)。
- 高値狙い:フリマ/オク(相場は過去落札を参照)。 - 相見積り
ハードオフのオファー買取など、複数店からオファーを受け比べる。 - タイミング
新生活・夏前は需要が動きやすい。値下がり期は店頭で即現金化も手。
バリカンのバッテリーや刃の正しい処理方
バリカンを処分する際には、本体だけでなくバッテリーや刃といったパーツの処理にも注意が必要です。特に充電式のバリカンはリチウムイオン電池を内蔵していることが多く、誤った処理は火災や環境汚染の原因になります。安全かつ適切に分別することで、資源の再利用にもつながります。
バッテリーの安全な取り外しと処分方法
充電式バリカンのバッテリーは、可能であれば取り外して処分します。取り外しが可能なモデルの場合は、説明書やメーカーサイトの手順に従って作業してください。外したバッテリーは、家電量販店やホームセンターなどに設置されている「小型充電式電池リサイクルボックス」へ投入します。絶縁のためにテープで端子を覆うことも忘れないようにしましょう。
刃や金属部品の分別とリサイクル
バリカンの刃は金属製のため、自治体によっては「金属ごみ」「燃やさないごみ」に分類されます。切れ味が残っている場合は危険なので、新聞紙などで包んでから袋に入れます。一部の金属部品はスクラップとしてリサイクル可能なため、自治体や回収業者に確認すると良いでしょう。
処分時の安全対策
- 作業時は必ず電源を切り、プラグを抜いてから行う
- バッテリーは必ず絶縁してから廃棄
- 刃はカバーを装着するか厚紙で保護してから捨てる
- 小さな部品は子供やペットの手の届かない場所に置く
安全な分別と処理を心がけることで、事故やトラブルを防ぎつつ環境にも配慮した処分が可能になります。
バリカンを無料または低コストで処分する方法
バリカンは、状態や処分方法によっては費用をかけずに手放すことができます。特に動作するものであれば、再利用や譲渡によってゴミにせず活用できるケースも多いです。ここでは、無料または低コストで処分できる主な方法を紹介します。
無料回収サービスやリサイクル活用法
家電量販店や一部のホームセンターでは、小型家電リサイクル法に基づきバリカンを無料で回収しています。店舗に設置されている回収ボックスを利用すれば、手間もほとんどかかりません。また、自治体が実施する小型家電回収サービスを活用すれば、送料や処分費用を負担せずに済みます。
フリマアプリや地域掲示板での譲渡
メルカリやヤフオク、ジモティーなどを利用すれば、不要になったバリカンを欲しい人に直接譲渡できます。動作確認を済ませ、付属品や状態を写真と共に明記することで、取引がスムーズに進みます。無料または格安で出品すれば、早く引き取り手が見つかりやすいです。
不用品回収イベントの利用
自治体や地域団体が主催する不用品回収イベントに持ち込むのも有効です。こうしたイベントでは、小型家電のほか、金属部品やプラスチック製品もまとめて回収してくれることがあります。事前に回収対象品や開催日程を確認し、持ち込みやすいタイミングで利用すると良いでしょう。
無料や低コストで処分できる方法を上手に活用すれば、環境にも財布にも優しい形でバリカンを手放せます。
まとめ
バリカンの正しい捨て方は、自治体の分別ルールや本体の材質、内蔵されているバッテリーの有無によって変わります。充電式バリカンの場合は、リチウムイオン電池などのバッテリーを必ず取り外し、絶縁処理をしてからリサイクル回収に出すことが重要です。刃や金属部品は危険防止のため保護し、金属ごみや不燃ごみに分別します。
【東京都版】でも紹介した通り、区によって「燃やさないごみ」や「小型家電リサイクル」に分類される場合があり、出し方や収集日も異なります。不明な場合は自治体窓口や公式サイトで確認しましょう。
もし動作品であれば、買取やフリマアプリ、地域掲示板、リサイクルショップへの持ち込みなど、再利用の道を探すことで、処分費用をかけずに手放せます。無料回収サービスやイベントを活用するのも有効です。
誤った捨て方は回収不可や罰則の対象になるだけでなく、火災や環境汚染のリスクも伴います。正しい手順で安全に処分することが、自分のためにも環境のためにも大切です。今後バリカンを処分する際は、今回の内容を参考に、安全かつ適切な方法を選びましょう。
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